30代 中国語を極めるまでの記録

語学学習の進捗・気づきなどを記載していきます

漢字の世界に浸る

こんにちは。

 

今週も引き続きリスニング中心のトレーニングをしております。

学習者向けのPodcastであれば2倍速が定速になり、最近は少し遅く感じてきました。

前回の投稿に載せたネイティブ向け動画二つも、2週間前よりもゆっくりはっきりと聴き取れるようになっています。 

一年間かけて作った中国語の耳が少しずつ出来上がりつつあるようです。 

本当の完成はまだまだ先ですがね。 

 

そして掲題の件。

ここ一週間は単語と漢字の勉強をしています(今更ですが)。

キクタンのような普通の単語帳と、

特定の漢字とそれに関する熟語や成語についての解説が載ってあるもの、

そして中国語辞書を使用しています。

いずれもサラっと流さずじっくり時間をかけて読むようにしていますが、

眺めているだけで漢字に関する知見が広がっていくようです。 

 

これまで私は音から中国語を理解しようとしてきました。

もちろん基本的な漢字は知っていましたが、それはあくまでひとつひとつの音に対応するものとして認識していたにすぎず、ひとつひとつの漢字の意味をじっくり勉強することはありませんでした。

つまり、表音文字の延長として漢字を見ていたんですね。 

 

しかし、先述の通り最近ゆっくりと漢字を眺めることが多くなりました。

漢字は表意文字ですので当然ながらそれぞれ意味を持っています。

そしてそれ以外にも、じっと眺めてみるとそれぞれに固有の容貌があることに気づきます。

 

先ず二字熟語については、それを構成する二字の漢字それぞれに意味があります。

また、熟語によりその関係も違っていて(主述関係、同意語反復など)、

それらの無数の組み合わせが新たに意味を形作っているのがとても面白いし絵画的な美しさも感じます。

一枚の絵画をずっと見ていて飽きないように、熟語も見ていて飽きることはありませんね。

 

成語についても、それぞれ眺めていると絵のようなイメージがありありと浮かんできます。

特に故事成語はたったの四文字でひとつの物語として成立しています。

無駄な文字はひとつもなし。

ある意味世界中で最も洗練された物語と言えるかも知れません。

数学は諸科学の女王と呼ばれますが、成語の完成度はそれを彷彿させますね。

まさに漢字文化の粋と思います。

実用面でも、それにピタリと当てはまる場面があるはずなので、使いこなすことが出来れば的確かつ締まりのある文章になります。

 

 

準一級受験がずっと懸案事項としてありますのでこういったことばかりしてはいられませんが、漢字の面白さを味わうことも中国語を勉強する目的だと思います。

しばらくは漢字の世界に浸っていたいですね。 

「小学校に上がったばかりの中国人の子供はこんな感覚で漢字を吸収しているのかも」とも思ったり、正しい方法で学習している感覚も持てています。

小さなことのようですが、「正しい道を行っている」という自分の中での確信を持てることは孤独になりがちな独学においては重要なことと思います。

 

漢字を勉強するようになってきてからのもうひとつの変化として、

中国語の歌の歌詞を見てなんとなく意味が掴める部分が明らかに増えてきました。

そもそも歌詞や詩の類は文法的には標準的な文なっていなっておらず、かなり自由に書かれていることが多いです。

そんな中、漢字一字一字の意味が分かっていれば内容を結構理解・類推できる、そういうことだと思います。 

単純に知っている言葉が増えてきたということもあるでしょうけどね。

いずれにしても自分の頭で知覚できるものが増えるというのは嬉しいものです。

 

 

最後に。

先程も少し書きましたが、準一級のことも考えなければいけません。

実力的には早くても11月の試験に何とか間に合うかどうかというレベルですが、

6月の試験で取ることが出来たら嬉しいんだろうな、そんな気持ちです。

そもそも英検で言うと1級と同じかそれよりやや難しいと言われていますので、

2級から一年でそのレベルに到達出来たとしても相当なハイペースなんですよね。

でも6月で取りたい自分も確かにいて、そこが焦りの原因になってるんでしょう。 

 

そもそもが高い山ですので焦ってはいけません。

昨年11月(2級合格)時点では、山頂がどこにあるかは見えていませんでした。

3月の時点では、山頂がどこにあるかは分かるくらいの距離になったと思います。

どのルートを通ってアタックしていけば良いかも見えなくはありませんが、現状かなり難度が高く感じます。 

ちなみに一級に関しては、以前よりは具体的なものとして見えるようになりましたが

「どこどこにこんな山がある」と伝え聞いた話の中のものとして認識している程度のもので、まだまだ遥か彼方です。

 

取得までには、地力をつける時期とテスト対策としてブラッシュアップする時期があり、いま自分はテスト勉強をするだけの基礎体力が出来ているかを考えること。

そして短期間で取得するんだと言えるだけの努力をしているか?

それを少し自問自答してみたいと思います。

 

本日はここまで。

それではまた。

学習者向けPodcastを倍速+の速度で聴いてみた

こんにちは。

 

引き続きPodcastをひたすら聞き漁っていますが、

学習者向けのものであれば速度を1.5倍とか1.75倍にしても理解度はあまり落ちないという発見がありました。

そこで更に速度を上げて音を拾う力を鍛えて、聴く力にどういう変化が出るかみてみることにしました。 

 

 

 

 

概要

・教材:Chinese Podcast With Shenglan、茶歇中文 

 →これらを2.0~2.5倍速で視聴

・今の実力:通常速度なら8割前後の理解度

・参考:ネイティブのナチュラルスピードの理解度

①王志安Ch:10%前後

youtu.be

②MoneyXYZ:40%~50%

youtu.be

 

 

目的と事前に想定された想定された効果

・最後まで集中力を保ったままにする(通常速度は負担が軽すぎて集中が途切れる)

・聴解に必要な音を拾えるようになる(そこさえ拾えれば文意が取れる本質的な部分)

・単語レベルは抑えてあるため音を拾う力を極限まで高めることに注力できる

→結果からいうと、今回の学習は以上の全てに効果的であった。その他の気づきは以下詳述。

 

 

記録と日々の所感

ここ数日のうちにやったことを書いていく。 

 

◎4/9 

Chinese Podcast With Shenglanを2倍速で聞く。通常スピードと比べてもあまり理解度は落ちない(7-8割)。

2.5倍速で聞く。理解度はやや落ちる(6割前後)。

夕方にネイティブのナチュラルスピードを聞いてみるが、若干スピードに慣れてきた気がしないでもないが、あまり大きな変化は感じない。 

 

◎4/10 

この日は2週間に一度の休み。

あまり休みを有効に使えた気はしなかったがとりあえずゆっくり休むことが出来た。

夕方からは少し晩酌をした(やや飲み過ぎた気がする)。

 

◎4/11

この日は事前に決めた休日ではなかったが、体がなんとなく求めている気がしたので(+前日の二日酔いもあり)、勉強を休んだ。

結果、ゆっくり脳を休めることが出来たのでこの判断は正しかったと思う。

一方、今日休んだ分をどう埋め合わせするかはまた状況を見ながら考えたい。

 

◎4/12

二日間しっかり休んだせいか、中国語がいつもより入ってくる感覚を持った。

やはり時々は意識的に脳に空白を作ることは大事だと思う。

一般的な学習者向けのPodcastであれば、2倍速でも通常速度と同じ感覚で聞ける。

2.5倍でも殆ど音が脱落する感覚がなく聞け、理解度も2倍速とほぼ変わらない。

完全に理解が出来ていないとしたらスピードに現状の処理能力がついていけていないからだと思う。 

 

◎4/13

茶歇中文を聴く。

2倍速であれば通常速度と理解度が変わらない。

2.5倍速でも普通に聴きとれる。

3.0倍になると流石に処理能力不足を感じてくるが、多少の情報の取りこぼしがあるのみで集中していれば話を見失うことはない。

 

◎4/14

引き続き茶歇中文を聴く(2.0倍速メイン)。

調べ物があったので夜に英語の動画を1時間程みた。

ちなみに英語であればネイティブがネイティブ向けに話している言葉もある程度分かる(経験と知識量の点で、私の英語と中国語にはまだ歴然とした実力差がある)。

英語の方は勉強という感覚を離れてより自然に聴き取り・情報収集を行うことが出来るのでそこが単純に楽しい。

一方で、外国語を聴くという点では一致しており、英語を聴きながら中国語の聴く回路が刺激されている感覚もあった。

その感覚を手掛かりに中国語のリスニング力も上げていけるのではないかと思える。 

そして上手く言えないのだが、英語でも中国語でもネイティブ向けのものを聞いた方が本物の質感に直に触れている感覚があって語学を学んだ喜びを強く感じる

これから毎日30分だけでも英語を聴く時間を設けるかも知れない。

 

◎4/15 

約一週間やってみたが、今回聞いたものに限っていえば2.0~2.5倍速にしても理解度がほぼ落ちないまま聞き取れるようになった。

夕方に最終テスト的にネイティブのナチュラルスピードの動画をみる。

理解度の変化は以下の通り。

・王志安:10%前後→25-30%

・Money XYZ:40-50%→70-80% 

中国語の方言については無知に近いので確かなことは言えないが、前者は北京訛りが多少あるように感じそこで理解度が落ちた。知らない言葉も多い。

後者は綺麗な普通話と感じた。知らない単語に遭遇するとそこは情報が抜け落ちる感覚になるが、あまり難しい言葉は使わないようにしているのか、それ以外ではかなり聞き取れた。

この二者の大きな違いとしては、前者からはなによりもより繊細な言葉選びと深い含みを感じること。

残念ながら今の私の実力ではそこを明確に認識するには至らないが、こういった部分含め味わうことが出来るようになればそこから更に爆発的に中国語の力がつくのだと思う。

 

 

一通りやってみた後の所感・気づき

今回思いつきでやってみたが、やりながら「速度を上げてもネイティブのナチュラルスピードとは違うものになるのであまり意味がないのでは?」と思うこともあった。

しかし、実際にやってみるとこれが存外効果的だったように思う。

 

先ず、リスニングを仮に中国語の処理速度、音を掴む力、語彙力の三つの要素に分けるとすると、倍速リスニングで鍛えられるのは最初の二つ。逆に言えばそれで理解出来ないものがあるとすれば語彙の問題だということになる(問題点の特定)。

 

次に、リスニングは耳から入ってきた情報を順次処理していくことだが、最終的には全体を理解しないといけない。最初の音が入ってきた瞬間から仮説構築が始まり情報が加わる度にそれらを分解・再構築していくことで、最初は音の断片でしかなかったものが全体としての貌を持ってくる。

そのためには広範囲かつ繊細な音を聞き分ける聴力、語彙、背景知識、構文把握力、文脈理解力、語気・感情を理解する力など総合的な知性が求められる。

倍速でリスニングを行うと以上の作業をより迅速に行う必要に迫られるため、続けていると徐々に扱える音の塊が大きくなる。

その塊全体としての音と抑揚を掴むことが上達の道と思う。

 

 

足りないなにか

以上に述べたことを瞬時に(+普通に、自然に)行えなければネイティブの言葉を理解することは出来ないのだろう。

中国語の処理速度に関しては、もちろんまだまだ完成には程遠いが、結構鍛えられてきたように思う。 

その一方で、語彙力の問題を除いてもネイティブのナチュラルスピードを理解するにはまた別の要素が必要であることを強く感じる。

 

この壁を壊すには、おそらくネイティブの話す中国語の音のストックそのものを地道に増やしていくしかないのだと思う。

例えば上の王志安の動画で、16:25頃に「中国政府」という単語が出てくる。

これを捉えるには教科書通りの「zhōngguó zhèngfǔ」というゆっくりはっきりとした音を知っているだけでは十分でない。 

実際には「ジョンゴ ジャンフ」のように発音されることを体で覚えている必要がある。

 

そして現時点でもうひとつ分かるのは、ネイティブの言葉は大事な言葉ははっきり発音され、そうでないものはごく小さく発音するか消失するということ。

これは当然のことのようにも思うが強烈に意識することで結果が違ってくる。

今回の倍速リスニングを通しての一番の発見だが、総じてネイティブの言葉は、基本的な語彙はもちろん発音・抑揚・微妙な言葉選びなどの全てにおいて学習者向けのものとは言葉の質が違うということを強く感じる。

なぜそうなっているのか? 

それは何らかの伝えたいメッセージがあるから。

全ての技法や工夫はそのために用いられる。

そしてそれを受け止められるようになることが外国語学習における一つのゴールで、大きな達成感をもたらしてくれるものと思っている。

 

 

 

以上、あまりまとまりのある文章には出来ませんでしたが今回の投稿とします。

それではまた。

3月の勉強時間と諸々

こんにちは。

 

今日は以下の内容を書いていきます。

 

 

3月の勉強時間

3月上旬の投稿で毎日12時間の勉強をするということを書きました。

kawawatan.hateblo.jp

 

結果から言うと、休日2日間を除く29日間の内、28日間で12時間以上勉強することが出来ました(3/29のみ11時間で、あと少し足りなかったです。その日はお酒を飲んで早めに寝てしまいました汗)。

もちろん、メインはPodcastをひたすら聴くということで負荷は小さめの勉強です。

とは言え、「今日はやりたくないな」と思った日が無かったわけではありませんし、プライベートで集中を妨げるものがなかったわけではありません。

そんな中ちゃんと頑張り通せた自分に拍手。

勉強を始めた当初は考えられなかった頑張りですので。

ちなみに29日間の中国語の総学習時間は453時間(15.6時間/日)でした。

繰り返しますが負荷は小さめです(笑)

それでも「これだけの時間をかけた」という事実がいつか自分を支えてくれることを信じて頑張ります。

 

リスニングの実力

次にリスニングです。

Podcast中心の学習でリスニングの力がどのくらい伸びたか確認する意味で、今月中旬(3/17)にHSK5/6級のリスニングの問題を何問か解いてみました(以下、本項所感は全て当日書いていたものです)。

得点率は以下の通り。

 

5級:短文13/15、長文2/2(殆どの問題で聴き直しはしなかった)

6級:短文7/10、長文9/10(多くの問題で本文のみ一度聴き直した)

※中検2級直前期(4ヶ月前)の結果は下の投稿に記載

kawawatan.hateblo.jp

 

5級の得点率はあまり変わってないですが、文章の理解度は当時より上がったと思います。

当時は恐らく6割前後の理解度だったと思いますが、いまは8-9割程度になっている感覚があります。 

 

一方、6級はまだまだ難しいですね。

理解度は恐らく5-6割程度かと。

語彙・スピード共にびっくりする程の高い壁は感じませんが、

「あぁ、いまの実力では少し足りないな」という感想を持ちます。

得点率が思いのほか高いのは、キーワードを上手く拾えたからでしょうね。

ですが案外この力は実際の運用上でも大事かも知れません。

それだけ中国語に対するセンサーが育ってきているということですから。 

 

さて、いまのリスニングの実力ですが、一旦例の表を見ましょう。

例の表

 

まずHSK6級は6割で合格です。

そんな中で今回は丁度8割の得点率でした。

もちろん、本文を2回聴いているのでその分は差し引いて考えなければなりません。

ですが「実力が足りていないときは1回で分からないものは2回聴いても分からない」ということもありますので、それなりの実力があることも確かです。 

 

確かなことは言えませんが、

リスニングについては既にC1(上級者)の領域に足を踏み入れたのかも知れません。

というのは半分冗談ですが、半分は本気と言いますか、

準一級を取るにはむしろ上級者の力を持っていなければなりません。

目標はそれだけ高い所にあるのだという自覚を持って、より広範な内容を深く理解出来て当たり前だという自信と実力を付ける必要があるのでしょう。

現時点でC1レベルでないのであればもっと鍛えてさっさとB2(中級者)は卒業する、そういう姿勢が必要なのかも。

少なくとも自信を持って上級者と名乗るにはまだまだ中国語を知らなさすぎますので、地道に地道に力をつけていきます。

 

 

多読と現在の語彙力について

多読に本格的に取り組むのはまだ先と思っていましたが、読み止しの中国語の本があったことを昨夜ふと思い出して手に取ってみました。

中級テキストの『心に残る中国語』という全13課のテキストです。

心に残る中国語 | 学術図書出版 金星堂

 

中級と銘打っているように、文章の難易度は中検2級程度ですかね。

そして各課の本文で用いられている重要構文の解説がかなり良いですね。

中級者ならば知っておきたい構文・用法がよくまとまっていて、

痒い所に手が届く作りになっています。

このテキスト内の構文をマスターしたらまた中国語の解像度がグッと上がりそうです。

また、各課に20~30個の生词が載っていますが、これも勉強になります。

こちらは難しいものは2級レベルを超えていて、キクタンの上級編にも載っていない単語も多くレベルとしては準一級かそれ以上なのでしょう。

それでいて恐らく中国人は普通に身に着けているであろう語彙が並んでいて、とてもやりがいがあります(越发,上苍など)。

そろそろ多読の学習も始める時期かと思いますので頃合いを見て本格的に開始しようと思っています。 

 

そして、いまの自分の語彙がどのくらいあるのかをいくつかのサイトを使用して計測してみました。

1 中国語語彙力テスト

まずはひとつめ。

3/31時点の語彙力1

こちらのテストは非常に難易度が高く、中検一級を持っている方がやってみてなんとか正確な語彙が計測できるかどうかのものと思います(笑)。

それ以下の人が解いても難しすぎてあまり意味がない気がしますね。

「小学卒業に相当」とありますが、まあこんなものだろうという感じです。

細かいことを言えば、”经济,政策”などの難しい言葉は向こうの小学生と同等以上と思いますが、日常に関わる単語はネイティブの子供の方が圧倒的に豊富なボキャブラリーを持っているでしょうね。 

 

2 中国語実力テスト:中国語の語彙能力をオンラインテストで確認しましょう!

次はこれです。

3/31時点の語彙力2

こちらは知っているものにチェックを入れるタイプのテストで

自己申告ながら難易度的には丁度良いと思いました。

画像の日本語がやや怪しいですが、解読すると”およそ3300語でB2レベルの語彙力”ということになるようです。

少なくとも4000語はあるかなと思っていましたので残念ですが、これが実力とも思いますので結果を受け止めます。 

 

英語はWeblioのように中々使い勝手の良いサイトがあるので

中国語でもそういったものがあればいいのですが・・・。

誰か良いサイトをご存じでしたらご教示くださいm(__)m

 

4月の目標

3月はリスニングについては着実に力がついていることを実感しました。

一方で語彙において課題があることも分かりました。

加えて、今の実力を考えると準一級が本当に高い目標であることを再認識。

あとどれくらいの時間をかければ届くのだろうと少し気が遠くなる気もしますが、

愚痴を言ったりネガティブになる時間があれば少しでも中国語に触れる!

そういう攻めの姿勢で勉強を続けていきます。

 

ということで4月の目標は以下の通り。

まず勉強時間は毎日12時間の勉強を継続

3月の実績的にもっといける気もしますが無理はしません。

その代わりに中国語に触れている時間が確実に12時間を超えるようにしたい。

 

加えて、今後もPodcast中心の学習でいこうと思いますが、

集中力を研ぎ澄ます中身を理解するキーワードを掴む

リスニングについてはこの三つを大切にしていきたいと思いました。 

 

そして問題の語彙ですが、引き続き多聴・多読を通して出てくる単語を調べていくに留めようかなと思っています。

単語帳を眺めるのも面白いですが、いまはそうでない方法で語彙を身に着けてみたいと思います。

 

 

長くなりましたが本日はここまで。

それではまた。

 

 

中国語検定3級未満の中国語力から半年で2級に受かった方法

こんにちは。

近ごろ暖かくなりだいぶ過ごしやすくなりました。

 

さて、今日は中検の第111回なんですね。

今日出題された問題はまだHPにアップロードされていないようですが、

過去問を見る限り3月に準1級合格というのは少し無理がありましたね(^_^; 

リスニングはまだしも筆記はかすりもしない程のレベル差ですw

もちろん4ヶ月前にみたときよりも壁は低く感じますが、まだまだ足りません。

 

ちなみに11月の試験から数えると今日まで1088時間ほど中国語の勉強に費やしていました(ほとんどリスニングですが)。

2級から準1級までは1000時間なんて情報をどこかで見た気がしますが、それはひとまず忘れて(笑)、懲りずに日々の学習を続けていきたいと思います。 

 

そして今日は標題の通り、中国語の学習を再開してから2級に受かるまでに私がやってきたことを書いていこうと思います。

本当は合格直後に書こうと思っていたのですが機を逸してしまってましたね。

ですが合格直後よりいまの方がより当時の実力を客観視出来ていると思いますので却ってしっかりしたものが書けるかも知れません。

また、私自身まだまだ勉強中の身ですので理解の浅い部分が散見されるかも知れませんが、その点ご理解の上暖かい目で見て頂けますと幸いです(_ _)

 

 

基本情報

①筆者:30代。会社員を辞めて現在進行形の無職。時間だけはたっぷり。 

②学習期間:2023年6月上旬~11月下旬

③開始時点のレベル:CEFR A2(中国語検定4級~3級)

 一応学生時代に中検3級にはギリギリの点数で合格していたが、1,2回受け直した記憶があるので、実力的には3級未満だったのだと思う。

④本番での得点:リスニング80点、筆記73点(共に70点以上で合格)

 ≓合格時点はCEFR B2相当の中国語力まで成長 

※半年間の伸びと本番での得点は下の画像を参照

 

  半年間の中国語力の伸び             各セクションの得点     






 

本番数ヶ月前から時間をかけてやったこと

基本的な戦略としては、この時期はなによりもまず試験のことは忘れてとにかく中国語の実力がつくような学習を意識した。

また、優先順位としては読みの力よりもリスニングが重要だと思ったのでそちらを中心にやっていった。

以下3つの期間に分けて記載する。

 

【①再入門期】中国語自体が十数年ぶりだったので、ピンインの読み方から始めた。

→入門卒業ライン:ピンインを見て発音、逆に音声を聞いてピンインを書くということがある程度の正しさで出来る(中検準4級相当)

学生時代の貯金がある程度残っていたので、このレベルは数日でクリアしたと思う。

 

【②初級攻略期】一度は受かった中検3級レベルを目指した。

→初級卒業ライン:中国語を中国語として認識出来ること(中検3級相当)

※↓下投稿を参照

kawawatan.hateblo.jp

まずは耳を慣らそうと思い「ひよこ中文」というサイトの音源を片っ端から聴いていった。※下投稿に詳述

kawawatan.hateblo.jp

また、この時期の総まとめ的な意味で文法書を一通り読んだ(理解は浅い)。

※下投稿に詳述

kawawatan.hateblo.jp

このレベルは学習開始から約3ヶ月でクリア出来たように思う。

 

【③中級突入期】少しずつ中国語が分かってきて一番伸びた時期。

→B1(中級前期)卒業ライン:短文でなく、ある程度のまとまった文章を聞いた時に理解=Comprehensible inputが出来ること※下投稿に詳述

kawawatan.hateblo.jp

この時期はとにかくがむしゃらにやった記憶。

日々壁にぶつかりながらも色々な教材を試していった。

いま振り返って分かることだが、中級に差し掛かると適切な教材があればリスニング中心の学習が出来るようになるので、余程読みの方が性に合っているとかでない限りそちらに切り替えていくべき。

特にネイティブが学習者に向けて中国語を使って文法・単語の解説をする動画を見れるようになったのがこの時期の大きな成長。

↓下はこの時期にはまって見ていた動画。中国語の勉強を中国語で出来て一石二鳥。

youtu.be

↓こちらの動画も3~2級受験者にちょうど良い難易度。短文攻略に最適。

Youtubeにあるものは全て2,3回は見たと思う。低予算感がとても良い。

www.youtube.com

これらの動画を見てるときに、「一字一句聞き取れているわけではないのに言っていることは分かる」という不思議な現象を初めて体験。

もしかして帰国子女の人はこういう風にして外国語を習得しているのかも知れない。

これが出来るようになったのは10月の下旬頃だったが、そこから筆記もリスニングもぐっと伸びたと思う。

ここまで学習開始から約5ヶ月

ちなみに、勉強の習慣がついてきたのもこの時期だったように思う。

 

 

本番直前期にやったこと

ラストスパートの時期ということで、本番前の一ヶ月間は毎日10時間の学習を自分に課した。

この時期にやったことの詳細は下の投稿に記載しているが、主にやったことは三つ。

 

①リスニングでHSK4級と5級の問題を活用した。

 中検の過去問とHSKのどちらが良いかは好みもあるだろうが、数をこなすならHSK一択だと思う。※中検は本文を二回聴く前提で作られているため

 

②語彙を詰め込んだ。

 遅まきながらキクタンの3級と2級の本を何周かした。

 中検は語彙力がモノを言うので得点力をつけるためには役立った。

 本当はもっとコツコツやった方が良いと思う。

 

③過去問に取り組んだ

 もう少し早めにやっていればとも思ったが、正直実力不足過ぎて解く気になれなかった。この時期になってようやく手が出せるようになったというのが実情。

 結局本番に間に合えば良いのでひと月前からでもそこまで問題はない。

 もちろん出来る人は早めにやるに越したことはない。

kawawatan.hateblo.jp

 

 

やらなかったこと

「何をやったか」と同じくらい大事なのは「何を捨てたか」だと考えるのでここに記載しておきたい。

 

①過去問の分析:一応出題形式は把握しておいたが、過去問を解くだけで頻出項目を調べたりなどはしなかった。2級は過去問を数年分解いていれば大事な項目は自然に身につくと思う。

 

②単語帳を用いた慣用句の暗記:2級では毎回慣用句絡みの問題が5問程度出題されるが、過去問を数年分解いていれば重要表現は身につくので特段キクタンの慣用句編などで学習する必要はない。私の受けた回でも4問出題されたが、これだけで3問正解出来た。

 もし不安な人は単語帳ではなく過去問を使用した方がずっと効率が良いのでそちらをオススメしたい。もちろん、慣用句はいかにも中国語っぽい表現が多く面白いので、興味のある人が息抜きとしてやるのはアリ。

 

③WritingとSpeakingの学習:まだ早いし必要でもないと思う。ネイティブと同じ順番の学習(聴→話→読→書)を心がけていたのもある。

 ※採点が甘いと言われている中訳も本番では55%(12/22)の得点率だったので、不安な人は少しは練習しても良いかも知れない。

 

④多読・精読:まず多読をする力がついていない(語彙力、中国語の基本的な理解力の面で)。また、中検の大問1は読解問題に見せかけた語彙問題なので単語を知っているかどうかが分かれ目。

 そしていわゆる精読と呼ばれる学習も特にしなかった。2級レベルではひとつひとつの表現をちゃんと抑えていくだけでまずは十分と思われる。

 

⑤高得点を目指すこと:当初から準1級という目標があったため、2級は突き抜けるイメージを持って9割以上の高得点を目指していたが、ある時期から合格することだけに集中した。そのままだと難しい単語にとらわれて本番でも基本的な問題が解けないということになっていたかも知れない。自分の実力と相談した上で妥協することも時に必要。

 

 

合格に必要な考え方

①(姿勢)目標への執着心:中国語を極めるということを標榜しているブログだが、前述の通り直前期にはそういった高尚な目標は一旦捨てた。

 2級の試験で合格点を取る、これだけに注力すると何をやるべきかも明確になる。

 結果として合格点が取れればそれ自体が大きな自信になる。

 

②(筆記)過去問の利用:もし過去問を一瞥してある程度読める感覚がある人は恐らく6割前後取れる実力が既にあると思う。

 そういう人はどんどん過去問を解いていけば7割の壁が越えられるはず。

「解く→答え合わせ」のサイクルを繰り返しながら新出単語を覚えるやり方は結構定着率が高い。

 また過去問には頻出題が結構多く含まれているので単純に得点力向上にもなる。

 中検は良問が多いので、得点力向上=中国語の実力向上にも繋がる。

 

③(筆記)語彙問題の注意点:2級の問題では、準1級レベルとおぼしき語彙も随所にちりばめられている。

 しかし2級合格のためには(8割以上の高得点を取る上でも)そのあたりまで分かっている必要はない。

 難しい単語の意味がよく分からなくても2級レベルの語彙さえマスターしていれば問題は解けるように作られている。

 大事なのはそういうノイズに翻弄されないこと。 

 2級では基本的な問題が解けるかということしか試されていない。

 例)"噢,(8),我明白了!" 

          (8)を埋める語句を選択:花言巧语,不懂装懂,原来如此,稀里糊涂

          →原来如此という頻出表現さえ知っていれば他を知らずとも正解出来る。

 

④(リスニング)焦らないこと:リスニングは全部聞き取れないのが当たり前で、あまり話が分からない場合でも7割8割の正解率になったりする。

 ちゃんと聞き取れている感覚が持てているならばほぼ満点が取れるだろう。

 ちゃんと聞けている感覚がなかなか持てなくとも、テスト直前まで諦めずに合格点ギリギリに滑り込む感覚で勉強を続けることが大事。 

 本番で聞き取れなくても、焦らずキーワードを掴もうとすること。

 

⑤(リスニング)レベル感:2級のリスニングは听写がない。

 つまり(特に長文では)意味が分からずとも、最悪キーワードの音だけ聞き取れていれば正答を選べる場合も結構ある。

 しかも割と分かりやすく話題を区切ってくれているので、難しい箇所を拾えなかったときも切り替えがやりやすくなっている(問題作成者の優しさを感じる)。

 

⑥(メンタル)力を出し切るために:本番に向けて徐々に気持ちを高めていくこと。

 私の場合は大学受験のときに読んでいた『ドラゴン桜』を本棚から取り出して読んだりしていた。

 できる限りの準備をしたらあとは本番で力を発揮するだけ。

 自分にとってのお守り的なものがあれば良いと思う。 

 

 

中検2級合格時点で出来ること出来ないこと

私の肌感になるが、中検2級の実力を評価してみたい(合格点ギリギリを想定)。

 

①聴く:上で貼ったようなHSK4/5級を目指す人に向けて作られた動画であれば完璧でないにしろかなり理解が出来る。

※ただし、Youtube上にある"HSK4/5級"と銘打った動画の中には普通にそのレベルを超えたものも紛れていて、そういったものを聴いてあまりよく分からなくても自信を失わないで良い。

 ↓下の動画は"分かればHSK5級を余裕で合格出来るレベル" 

youtu.be

 2級合格時点ではこの動画なら半分は分かる程度の理解度だと思う。そもそも長い音声を聴いて理解する訓練をしていないのでその点もネック。

 ネイティブ向けに作られた動画は字幕無しなら理解度は5~10%程度でまだ遠い。

 一方で2級に届く実力があれば栄養に出来るものの範囲も広がるので、PodcastYoutubeでよさげな動画を漁ってみると良いと思う(少なくとも教科書よりは面白い)。

 

②読む:興味のある分野についての文章であれば背景知識で補完しながら情報が拾えるようになる。

 WeChatなどで近しい友人の送ってくるメッセージは概ね理解出来るようになる。

 现代汉语词典も使えるようになる(語句の説明を読んだときの解像度は低め)。

 一方、中国語の雑誌を読んでも結構読める感覚を持つが、まだ分からない部分の方がずっと多い。

 ネイティブ向けに書かれた書籍はまだ難しく感じる。子供向けのものであっても中検の勉強では出てこなかった単語のオンパレードで案外敷居が高い(ネイティブの言語能力の源泉は語彙力にあると思う)。もちろん、想像力や読解力、背景知識をフル活用して読み切れるものもあるので頑張って"挑戦"することも出来る。この段階で原書を読むことはそのくらいの難易度だと思う。

※読み物については書かれた年代によっても難易度が違うように思う。最近の若い人が書いたものと半世紀前に書かれたものでは前者が圧倒的に読みやすい。日本語や英語の書籍でも同様なのでこれは世界的な傾向なのだと思う。その頃まではしっかりした書籍を読んで知識を得ることはある種の特殊な訓練を受けた人が享受できる特権だったのだろう。

 

③書く:中検3級レベルの基本的な簡体字であればある程度正確に書ける。

 教科書の基本的な構文であれば十分に使いこなすことが出来る。

 複雑な構文を駆使して込み入ったことを表現するには実力不足を感じる。

 そもそも書く事自体にまだ大きな負荷を感じる。

   

④話す:人によると思うが片言の中国語であれば詰まりながらも会話が可能。

 教科書に書いてあるような定型的な表現の枠を超えてある程度自分の言葉で話せるようになるが、そこから完全に離れて使いこなす段階とのレベル差は大きい。

 流暢とはほど遠い状態だが、この段階ではそこまで出来る必要性がないのであまり気にしなくても良い(2級までSpeakingの試験がないのもそのためと思われる)。

 

⑤語彙:これも大いに人によると思うが私の場合は語彙力はかなり貧弱だったと思う。

 HSK4級レベルの単語で分かるのは8-9割、5級レベルの単語は半分以下。

 プラスαで2級の頻出表現を知っていた程度(それでも語彙問題で8割得点できた)。

 語彙に関しては合格者間の個人差が最も大きいのが2級かも知れない(3級まではみんな大して単語を知らないし、準1級以上は語彙力はみんなある)。 

 

⑥総評:中国語の体系的な理解が自分の中で出来つつあり、中国語を使ってサバイバルすることが可能になる。

 適切な教材を自分で選び取る力もついてくる(「自立した使用者」たる由縁)。

 ただし、教科書から完全に自由になって生の中国語を消化吸収するだけの地力はまだ無い。

 総じて、相応の蓄積はあるものの、中国語に対する理解の深さや経験・訓練の絶対量がまだまだ少ない段階

 

 

 

長くなりましたが、以上にて私が2級を取るまでにやったことの紹介とさせて頂きます。

最後に、「さまよえる中級者」という言葉があるように、初級は楽勝だったはずの中国語も中級になると途端に何をどうやれば良いか分からなくなります。

そんななか2級は中級のど真ん中に位置します。

そういう意味で学習者にとって恰好の一里塚になるはずです。

取得するまでの苦労も多いですがそれだけの価値があります。

今回記載したものはあくまで一人の学習者の通った道ですが、皆さまの学習の一助になれば幸いです。

 

以上です。

それではまた。  

ボキャビルに関する雑感

こんにちは。

 

以前の記事で書いた通り、2週間に一度休日を設けることにしました。

そして今日がその休日でした。

 

kawawatan.hateblo.jp

 

3月は毎日12時間以上中国語に触れることが出来ていて、

毎日どれだけ中国語を聴いてもあまり負担を感じなくなってきました。

しかしやはり休みとなると羽を伸ばせる感じがしますね。

内面的にも心が開放された感覚があります。 

 

ちなみに今日は少し外に出た以外はほぼ一日中ため込んでいた日本語と英語の動画を観て過ごしました。

その両言語では動画内で使われたフレーズは(英語は多少の反復練習は練習は要しますが)その場で自分のものに出来ます。

英語も長年触れ続けているので流石に中国語とは使うときの感覚が違いますね。

実際に見聞きした経験が断然違うので文脈含め意味を掴む力が強いです。

中国語でもこの感覚が持てれば特にスピーキングが大いに向上するのでしょうが、

いまは焦らず時が来るのを待ちたいと思います。

 

そして英語のPodcastを聴いていての小さな発見ですが、ものによってはかなり高度なことが語られていますね。

それは内容的にも英語的にも。

恐らくPodcastだけでもC2に至る基本的な力は十二分に身に着けることが出来るのではないかと思っています(仮説)。

中国語でもそれを信じて学習を続けていきたいと思います。

 

 

さて、前置きが長くなりましたが今日の話題です。

主にボキャビルについて語ります。

※ちなみに初めて見出し機能を使います(便利な機能をスルーしてました><)。

 

 

HSK单词速记速练 甲乙級の進捗

簡単にまとめます。

 

甲級:1001語。3,4日で完了。一周したが95%の単語は分かる。

   例文はよくまとめられていて用法も含め再読する必要あり。

乙級:2295語。2日で全体の5分の一程度完了。

   肌感では8割は読んでも聞いても理解出来る(漢字で書けるかは別)。

   ただしニュアンス含め正確な意味を掴んでいないものも多い。

   ニュアンスについては今後多くの文脈で遭遇していくしかないが、

   まずは単語を認識することが第一歩。

 

まだまだ先は長いですね。

準一級に挑戦するには少なくとも丙級までマスターしなければなりません。

地道に地道にやっていきます。

 

 

キクタンについて

昨夜、息抜き感覚でキクタンの3級を眺めてみました。

CD無しでペラペラめくりながら単語・例文を確認していきました。

※ちなみ例文は意味と構文を取れば良しとし、細かな文法的解釈は一切考えない。

 

2級を受ける直前にもキクタンの3級・2級まで使いましたが

そのときはどうしてもお勉強感覚しか持てなかったですね。

しかし昨夜読んだときはまた別の印象を受けました。 

以前より多くの表現を吸収できる感覚があり、何より楽しく読めました。

いや、そういう自分になっていたと言った方が正確かも知れません。

恐らくあれからまた大量の中国語に触れて、実際の中国語の用法や文脈と比較しながらそれぞれの単語を見ることが出来たからだと思っています。

 

そして、キクタンにも頻繁に目にする表現がたくさん掲載されていることも分かりました。

以前、「キクタンよりHSK向け単語帳の方が全体的に出来が良い」と書きましたが、

結局自分の実力がある程度ないと正しい評価は出来ないのだと大いに反省( ノД`)

ある時点で価値が見いだせなかった物や人も、折に触れて再評価する必要があることを痛感しました("士别三日,当刮目相待"ですね)。

 

確かに長い例文よりコロケーションをもう少し載せて欲しいという改善希望はありますし、その級を受けるにはややオーバースペックな印象を受けますが、現時点では評価を差し控えたいと思います。

中国語の実力が十分についたときに改めてレビューしたいです。

 

ちなみに、上級編(準一級レベル)も軽く眺めましたが、既に遭遇したことがある表現が散見されました(準一級の直前期にはキクタンを使うかも知れません)。

品詞ごとにまとめられているのはそれ以外の級のものと変わりませんが、

その中でabc順に単語が配置されているのは類義語の比較がしやすくGoodですね。

また、上級編から例文のピンインが省略されたのも英断だと思っています。

 

 

ボキャビルについて

リスニング中心の学習という当初の基本戦略に変更はありませんが、

毎日30分から1時間くらいはボキャビルの時間を取る必要があることを痛感。

いずれにせよ生词を貪欲に取り込む姿勢だけは忘れていけない(戒め)。

ただし、あくまでも「お勉強」という感覚ではなく、

見たことある単語・見てわかる単語を増やすのが目的。 

 

最後にリスニング絡みで少し。

中国語のおなじみの表現と自分にとって新しい表現の両方に反応出来るようにする

言葉を吸収していくにはこれが大事な気がしています。

前者は中国語のコンテクスト・ニュアンス・論理を知ることとイコールで、

これを理解すれば基本的な吸収力が違ってくるはずです。

後者は新しい世界・概念を知ることで、この姿勢があれば視界がどんどん開けていくはず。 

 

 

長くなりましたが以上にします。

色々と足りてない部分を痛感しましたが、

しつこく、地道に、細く長くで頑張ります。

それではまた。

CEFR対応表からみる現状の中国語力

こんにちは。

 

突然ですが、こちらの表をご覧下さい。

これが何かわかりますか?

 

CEFR/中検/HSK 難易度比較表




そうです、これは親の顔より見たHSK/中検各級とCEFRの難易度比較表です。

スマホやPCの壁紙にしたりしているので日本で一番この表を見ているかも知れない・・・(笑)

 

この表を基に私の中国語力をみてみます。

先日中検2級は取得していますので一応B2のどこかにあるようです。

 

そのひとつ下のB1は英検2級レベルで、実際そのレベルの英語力は

かなり貧弱で心もとないと言えますので流石にそこは超えた感覚があります。

一方、B2は英検でいうと準一級レベルにあり、それと比較すると全体的に力不足・経験不足を感じます。

しかしながら準一級の英語力もまた"押しも押されもせぬ"という

強固なものでは全くなく相当に改善の余地があっても到達できる水準です。

それを考えると案外近くにある気もします。 

※やや紛らわしいですが私のいまの目標である中検準一級はC1にあります。

 

まとめると、いまはB2に入りたてでその中でもがいている、ということになると思います。

ここを超えてC1(上級者)の領域に到達するにはとにかく量!ですね。 

今後しばらくは、時間・エネルギー・意識の持てる全てを中国語に注ぎ込むつもりです。

 

表をよく見ると、C2の更に上方に他の級を睥睨するかのように

中検一級がポツンと佇んでいますが、これは見なかったことにしましょう(笑)

 

 

そしてもうひとつ。

 

CEFR 世界の広がり

 

これはCEFR各レベルにおける言語世界の広がりを視覚的に表したものです。

この図を見るたびに、何かが語りかけてくる気がします。 

じっと見ていると心の中にザワザワする感覚が広がります。

特に、C2とA1のあたりから何かを感じます。

 

C2は外国語学習の究極の目標と言えるでしょう。

ここまで来ればほぼnativeと遜色ないレベルであらゆるコミュニケーションを全く自然に行うことが出来ることでしょう(英語でも到達したことがないので想像です)。

図を見ても、C1より更に広く深く、ここまでくると言語の海にどこまでも深く沈潜していけそうな気さえします。 

 

そしてA1。

最も初歩的な地点。

まだ右も左も分からず、その言語に関してはほとんど無知ともいえる時期。

そんな中この青白く光る小さな点が語りかけてくるものとはなにか。

それはこの領域でこそ認められる存在。

すなわちその人の動機付けやその言語というフィルターを通した世界観の萌芽といった本質的なものです。

私にとってそれは何だろうと、時々考えます。

 

最近読んだ書籍(フィクション)にこのような記述がありました。

 

その気になれば、新種の方程式でも、外国語の文法でも、エンジンの働きでも、なんでも把握できるだろう。

どのケースでも、あらゆるものがひとつにまとまり、全ての要素がみごとに協調している。

どのケースでも、意識的に規則を憶え、つぎにそれを機械的に適用するという手段を踏む必要はない。

そのシステムが全体として、一体として、どのようにふるまうかを了解すれば、それですむ。

もちろん、すべての細部および個々の段階は気にとめてはいるが、それにはほとんど精神集中を必要としないので、本能的にやっている感じに近いのだ。

 

テッド・チャン『理解』

 

これは特殊な投薬により才能を極限まで開花させた男性の独白ですが

仮に外国語に関してここまで到達することが出来れば、完全にnativeと同等かそれ以上の感覚をもってその言語を操ることができるのでしょう。 

 

そしてこの一節は言語習熟の本質についてひとつの洞察を与えてくれます。

つまり、ある段階から次の段階への移行は、雑多な知識を機械的に詰め込んだときではなく、その言語全体の有機的な連関が見えたときに起こるのではないか。

それが「その言語が分かるようになる」ということなのだと。 

 

学習をずっと続けていると、確かにレベルが上がったと感じる瞬間があります。

そうなると前段階で意識を向ける必要があったものは無意識に、しかもより明確な輪郭をもって認識できるようになっている。

そして同時にそれはとてつもない快感をもたらし、エンドルフィンが脳内を駆け巡り

興奮と鎮静が同時にやってくる感覚を覚えます。

その瞬間のために学習を続けているのかも知れません(脳内麻薬中毒者)。

 

 

またまた長くなってしまいましたが本日は以上です。

それではまた。

中検準一級を軽く取ってしまうだけの実力をつけるには

こんにちは。

 

二週間ほど前の投稿で、3月の試験は見送る旨記載しました。

一方で、受けるときは準一級も軽く取ってしまいたいという

野心的な気持ちが出てきたということも書きました。

 

kawawatan.hateblo.jp

 

そこで、今回はそのためには何が必要かという観点で現時点で思うところを書いていきます。 

ちなみに、軽く取ってしまうレベルというのは「听力90点以上、筆記85点以上」と仮に設定します。 

 

 

・教材:①リスニング:学習者向けのPodcast(HSK5/6級と記載されているもの)を

     大筋からある程度詳細な部分に至るまで理解出来るようになること。

     準一級の過去問を少し聴いてみたが、大意は分かるという印象。

     少なくともちんぷんかんぷんではない。ちなみに一級については

     主題もあまり掴めずところどころ聴き取れる部分があるという程度。

    ②筆記:筆記は語彙力テストの側面が強いので前回の投稿で触れた

     『HSK单词速记速练』の甲乙丙級まで身につけるのがひとつの基準。 

・時間:休日以外の毎日12時間以上の学習を継続する。

    準一級になるとそれなりの覚悟・時間的投資が求められる。

    中国語を生活の一部に出来れば今は十分だと思う。

・意識:既にかなり高いレベルに達したかのようなつもりで中国語に接する。 

    これは「そう思い込む」といったこととは似て非なるもの。

    実際に、全体を俯瞰した感覚をイメージしながら中国語に触れると、

    いつもよりはっきりとした輪郭を持って中国語が吸収できる。

 

 

とりあえずは以上になるかと思います。

特に最後の意識が大事になってくるのではないかと直観しています。

意識だけでも中国語が出来る自分を当たり前のものとして受け入れること。

確かにいまはまだ中国語が分かるようにはなっていません。

しかしそう遠くない未来に分かるようになっているはずです。

 

才能に目覚めつつあったときの進藤ヒカルのように。

 

ヒカルの碁』14巻

 

過酷な修練を経てチャイナを圧倒する実力を持つに至ったドラゴンのように。

 

『ピンポン』第4話

 

中国語が分かるようになるその日まで、何度もしつこく訓練を続けていきたいと思います。

 

本日はここまで。

それではまた。