30代 中国語を極めるまでの記録

語学学習の進捗・気づきなどを記載していきます

CEFR対応表からみる現状の中国語力

こんにちは。

 

突然ですが、こちらの表をご覧下さい。

これが何かわかりますか?

 

CEFR/中検/HSK 難易度比較表




そうです、これは親の顔より見たHSK/中検各級とCEFRの難易度比較表です。

スマホやPCの壁紙にしたりしているので日本で一番この表を見ているかも知れない・・・(笑)

 

この表を基に私の中国語力をみてみます。

先日中検2級は取得していますので一応B2のどこかにあるようです。

 

そのひとつ下のB1は英検2級レベルで、実際そのレベルの英語力は

かなり貧弱で心もとないと言えますので流石にそこは超えた感覚があります。

一方、B2は英検でいうと準一級レベルにあり、それと比較すると全体的に力不足・経験不足を感じます。

しかしながら準一級の英語力もまた"押しも押されもせぬ"という

強固なものでは全くなく相当に改善の余地があっても到達できる水準です。

それを考えると案外近くにある気もします。 

※やや紛らわしいですが私のいまの目標である中検準一級はC1にあります。

 

まとめると、いまはB2に入りたてでその中でもがいている、ということになると思います。

ここを超えてC1(上級者)の領域に到達するにはとにかく量!ですね。 

今後しばらくは、時間・エネルギー・意識の持てる全てを中国語に注ぎ込むつもりです。

 

表をよく見ると、C2の更に上方に他の級を睥睨するかのように

中検一級がポツンと佇んでいますが、これは見なかったことにしましょう(笑)

 

 

そしてもうひとつ。

 

CEFR 世界の広がり

 

これはCEFR各レベルにおける言語世界の広がりを視覚的に表したものです。

この図を見るたびに、何かが語りかけてくる気がします。 

じっと見ていると心の中にザワザワする感覚が広がります。

特に、C2とA1のあたりから何かを感じます。

 

C2は外国語学習の究極の目標と言えるでしょう。

ここまで来ればほぼnativeと遜色ないレベルであらゆるコミュニケーションを全く自然に行うことが出来ることでしょう(英語でも到達したことがないので想像です)。

図を見ても、C1より更に広く深く、ここまでくると言語の海にどこまでも深く沈潜していけそうな気さえします。 

 

そしてA1。

最も初歩的な地点。

まだ右も左も分からず、その言語に関してはほとんど無知ともいえる時期。

そんな中この青白く光る小さな点が語りかけてくるものとはなにか。

それはこの領域でこそ認められる存在。

すなわちその人の動機付けやその言語というフィルターを通した世界観の萌芽といった本質的なものです。

私にとってそれは何だろうと、時々考えます。

 

最近読んだ書籍(フィクション)にこのような記述がありました。

 

その気になれば、新種の方程式でも、外国語の文法でも、エンジンの働きでも、なんでも把握できるだろう。

どのケースでも、あらゆるものがひとつにまとまり、全ての要素がみごとに協調している。

どのケースでも、意識的に規則を憶え、つぎにそれを機械的に適用するという手段を踏む必要はない。

そのシステムが全体として、一体として、どのようにふるまうかを了解すれば、それですむ。

もちろん、すべての細部および個々の段階は気にとめてはいるが、それにはほとんど精神集中を必要としないので、本能的にやっている感じに近いのだ。

 

テッド・チャン『理解』

 

これは特殊な投薬により才能を極限まで開花させた男性の独白ですが

仮に外国語に関してここまで到達することが出来れば、完全にnativeと同等かそれ以上の感覚をもってその言語を操ることができるのでしょう。 

 

そしてこの一節は言語習熟の本質についてひとつの洞察を与えてくれます。

つまり、ある段階から次の段階への移行は、雑多な知識を機械的に詰め込んだときではなく、その言語全体の有機的な連関が見えたときに起こるのではないか。

それが「その言語が分かるようになる」ということなのだと。 

 

学習をずっと続けていると、確かにレベルが上がったと感じる瞬間があります。

そうなると前段階で意識を向ける必要があったものは無意識に、しかもより明確な輪郭をもって認識できるようになっている。

そして同時にそれはとてつもない快感をもたらし、エンドルフィンが脳内を駆け巡り

興奮と鎮静が同時にやってくる感覚を覚えます。

その瞬間のために学習を続けているのかも知れません(脳内麻薬中毒者)。

 

 

またまた長くなってしまいましたが本日は以上です。

それではまた。