こんにちは。
今週も引き続きリスニング中心のトレーニングをしております。
学習者向けのPodcastであれば2倍速が定速になり、最近は少し遅く感じてきました。
前回の投稿に載せたネイティブ向け動画二つも、2週間前よりもゆっくりはっきりと聴き取れるようになっています。
一年間かけて作った中国語の耳が少しずつ出来上がりつつあるようです。
本当の完成はまだまだ先ですがね。
そして掲題の件。
ここ一週間は単語と漢字の勉強をしています(今更ですが)。
キクタンのような普通の単語帳と、
特定の漢字とそれに関する熟語や成語についての解説が載ってあるもの、
そして中国語辞書を使用しています。
いずれもサラっと流さずじっくり時間をかけて読むようにしていますが、
眺めているだけで漢字に関する知見が広がっていくようです。
これまで私は音から中国語を理解しようとしてきました。
もちろん基本的な漢字は知っていましたが、それはあくまでひとつひとつの音に対応するものとして認識していたにすぎず、ひとつひとつの漢字の意味をじっくり勉強することはありませんでした。
つまり、表音文字の延長として漢字を見ていたんですね。
しかし、先述の通り最近ゆっくりと漢字を眺めることが多くなりました。
漢字は表意文字ですので当然ながらそれぞれ意味を持っています。
そしてそれ以外にも、じっと眺めてみるとそれぞれに固有の容貌があることに気づきます。
先ず二字熟語については、それを構成する二字の漢字それぞれに意味があります。
また、熟語によりその関係も違っていて(主述関係、同意語反復など)、
それらの無数の組み合わせが新たに意味を形作っているのがとても面白いし絵画的な美しさも感じます。
一枚の絵画をずっと見ていて飽きないように、熟語も見ていて飽きることはありませんね。
成語についても、それぞれ眺めていると絵のようなイメージがありありと浮かんできます。
特に故事成語はたったの四文字でひとつの物語として成立しています。
無駄な文字はひとつもなし。
ある意味世界中で最も洗練された物語と言えるかも知れません。
数学は諸科学の女王と呼ばれますが、成語の完成度はそれを彷彿させますね。
まさに漢字文化の粋と思います。
実用面でも、それにピタリと当てはまる場面があるはずなので、使いこなすことが出来れば的確かつ締まりのある文章になります。
準一級受験がずっと懸案事項としてありますのでこういったことばかりしてはいられませんが、漢字の面白さを味わうことも中国語を勉強する目的だと思います。
しばらくは漢字の世界に浸っていたいですね。
「小学校に上がったばかりの中国人の子供はこんな感覚で漢字を吸収しているのかも」とも思ったり、正しい方法で学習している感覚も持てています。
小さなことのようですが、「正しい道を行っている」という自分の中での確信を持てることは孤独になりがちな独学においては重要なことと思います。
漢字を勉強するようになってきてからのもうひとつの変化として、
中国語の歌の歌詞を見てなんとなく意味が掴める部分が明らかに増えてきました。
そもそも歌詞や詩の類は文法的には標準的な文なっていなっておらず、かなり自由に書かれていることが多いです。
そんな中、漢字一字一字の意味が分かっていれば内容を結構理解・類推できる、そういうことだと思います。
単純に知っている言葉が増えてきたということもあるでしょうけどね。
いずれにしても自分の頭で知覚できるものが増えるというのは嬉しいものです。
最後に。
先程も少し書きましたが、準一級のことも考えなければいけません。
実力的には早くても11月の試験に何とか間に合うかどうかというレベルですが、
6月の試験で取ることが出来たら嬉しいんだろうな、そんな気持ちです。
そもそも英検で言うと1級と同じかそれよりやや難しいと言われていますので、
2級から一年でそのレベルに到達出来たとしても相当なハイペースなんですよね。
でも6月で取りたい自分も確かにいて、そこが焦りの原因になってるんでしょう。
そもそもが高い山ですので焦ってはいけません。
昨年11月(2級合格)時点では、山頂がどこにあるかは見えていませんでした。
3月の時点では、山頂がどこにあるかは分かるくらいの距離になったと思います。
どのルートを通ってアタックしていけば良いかも見えなくはありませんが、現状かなり難度が高く感じます。
ちなみに一級に関しては、以前よりは具体的なものとして見えるようになりましたが
「どこどこにこんな山がある」と伝え聞いた話の中のものとして認識している程度のもので、まだまだ遥か彼方です。
取得までには、地力をつける時期とテスト対策としてブラッシュアップする時期があり、いま自分はテスト勉強をするだけの基礎体力が出来ているかを考えること。
そして短期間で取得するんだと言えるだけの努力をしているか?
それを少し自問自答してみたいと思います。
本日はここまで。
それではまた。