今回中国語を始めるにあたって、
まずリスニングで耳を鍛える、
次に文法・読解などのそれ以外の学習をする、
という計画で行ってきました。
逆説的ですが、
「文法を学ぶのはある程度文法を知ったあとで」
ということが実は大事ではないかという仮説を持っていました。
つまり、文法を頭から学ぶのではなく
大量の中国語を浴びることである程度中国語を頭に入れて
自分でなんとなくでも文章を組み立てられる状態にまずします。
そのあとで「何度も目にしたこの形はこういう理屈でそうなっているのか」
ということを文法書を通して体系的に学ぶということです。
今が丁度よいタイミングと思ったので掲題の文法書を読んでみることにしました。
以下、読みながら得た雑感です(文法事項以外のことも含む)。
〇本書関連のつぶやき
・今まで細切れで死に体だった情報を体系的な生きた知識に出来た。今後何度も読む必要あり。
・前の課までに学習した事項を応用しながら学習(=上達)出来ている感覚が持てた。
・中国語の全体像を知ることが出来た(読み切ったあとはリスニングが格段に上達した=基本的に知らない構文はないという自信)
・随所に記載された関連書籍情報が秀逸(半分以上相原先生のご著書ですが笑)。
〇その他つぶやき
・勉強は毎日少しずつを継続することが大事(何かに引き寄せられ、引き上げられる感覚)
・長い学習期間においてはダメになる時期もあっていい。でも必ずそのあとは目覚めたように勉強しないといけない。
・あらゆる学習では当たり前のことを増やしていくことが大事。
→いちいち辞書を引いたり語法を確認していては習得が遅くなる。
・良いものを共有することの大らかさは持っていなくてはいけない。ズル・ケチでは運は離れていく。
→同時に自分が一番活用してやるぞという意志を持つこと。
・中国語を話すという行為においては入門者も上級者も並列でそこに序列はないと思っている。
→とは言え、(知識量ではなく)質的な差異は厳然と存在するので、それを手に入れようとすること。
・外国語学習において、才能がものを言う言語とそうでないものがあると思うが(前者の代表格がアラビア語)、
中国語文法の奥深さはそれを思い起こさせる。
深いところで何かが通底しているのは感じる。それにアクセスするには才能か長年の修練が必要なのだろう。
・(課題)あらゆる数字をきいてアラビア数字で書くことが出来るようにすること。
→投稿時点で更に3,4日程记录をある程度観ているのでかなり出来るようになったと思う。
本書は体系的にまとまっていて、
中級を駆け上がろうとする人が初期段階で一気に学ぶためには
大変役立つものではないかと思います。
途中途中で調べ物をしながらじっくり読んでいきましたが、全てが勉強になりました。
ちなみに私も丸一日かけて通読しましたが、
日付が変わった頃に読み始めて
外が白んできたとき少し仮眠を取り、
日中の暑さのなか汗を拭きながらまた読み進め、
最後の頁を読み終えたときには日付が変わる直前でした。
無理を続けるのはよくありませんが、ときには体にわがままを聞いてもらうのも悪くないものです。
ここ数日は中国の记录(ドキュメンタリー)を観ているので、
次回はその感想になるかと思います。
それではまた。