こんにちは。
昨日から読んでいるテキストに
とある台湾人作家の文章が載っていましたのでご紹介します。
※和訳は私が意訳したものですが間違いがあればご容赦下さい。
假如我有九条命,就好了。もし命が九つあったなら、それで良いのに。
一条命专门应付现实的生活。一つの命はひたすら現実の生活を生きるために。
一条命留在台北陪伴父亲。一つの命は台北に留まり父と暮らすために。
一条命用来做丈夫和爸爸。一つの命は夫と父となるために。
一条命用来做朋友。一つの命は友と過ごすために。
一条命用来读书。一つの命は学問のために。
一条命用来教书。一つの命は教師になるために。
一条命完全用来写作。 一つの命は詩作に没頭するために。
一条命用来专门旅行。一つの命はただ旅をするために。
最后还剩一条命用来从从容容过日子,看花开花谢,人来人往。
最後に残ったもう一つの命で、ゆったりとした日々を過ごし、
花が咲き散るさまを見て、人の往来を聞く。
1985年7月7日
余光中 《假如我有九条命》
こちらは中級者向けに一部のみが引用されておりますが
実際の文章はもう少し長く、高度な表現が使われています。
いつか全文をそのまま理解出来るようになりたいですね。
そして原文の持ち味を殺さずに日本語で表現するのはとても難しい(^▽^;)
日本語の本ももっと読まないといけないですね。
連日投稿はあまりしないのですが、この文章があまりにも美しく
思わず誰かと共有したくなったのです。
実際には一つの命しか与えられていない中、
九つの使命に忠実に生きたであろう筆者の人柄が偲ばれます。
皆さんにも私と同じようにこの文章を味わって頂ければ幸いです。
短いですが本日はここまで。
それではまた。