30代 中国語を極めるまでの記録

語学学習の進捗・気づきなどを記載していきます

現時点の実力について(2024年7月末時点)

こんにちは。

以前の投稿で少し書いていた通り、

中検とHSKの過去問を解いて今の実力を測ることにしました。

 

今回解いたのは以下の三つ。

 

今回は回答や採点が簡単に出来ることもあり(+中訳和訳の実力不足)

記号問題を中心に解くことにしました。

つまり中検のリスニング全てと筆記の最初の大問3つ、

そしてHSKの听力と阅读です。

試験で合格するためには中国語を書く力も必要とされますが、

記号問題だけでも基礎力は測れます。

※中検については点数調整の無かった回(標準的な難易度)のものを選択。

 

 

ちなみに現時点までで、

中検2級を取得してから八ヶ月、

多聴(Podcast中心)の学習を開始してから六ヶ月、

多読の学習を開始してから三ヶ月、

それぞれ経過しています。

 

語彙の学習も正直あまり進んでいませんし、

試験対策的な学習はほぼしていません。

純粋に今やりたい事、自分に必要と思われる事に絞って学習してきました。

体感的には中国語が徐々に分かって来ている気がするのですが、

果たしてそれが点数にどれだけ反映されるのか?

楽しみですが、怖さもあります。

特に中検二級。

前回受けた時より点数が落ちていたらとても悲しいですが、

そうであればそれが今の実力だと受け容れるようにします。

※この文章を書いている時点ではまだ解いていません。

 

それではひとつひとつ解きながら結果と感想を書いていきます。

 

 

中検二級(第107回)

得点

リスニング:85/100(短文40+長文45)

筆記:52/60(18/20+16/20+18/20) ※22分39秒で回答

※八ヶ月前の本番ではリスニング80(短文45+長文35)、筆記50/60

 

所感

先ずリスニングについて。

短文も長文も前回よりかなり聴き取れるようになっていたと思う。

特に長文では話の筋を理解しながら適宜メモを取ったり回答することが出来たというのに大きな成長を感じる。

ちなみに八ヶ月前の本番ではあまり意味の分からないまま聞いて、終わって採点してみたらなんとか合格点に届いたという感覚だった。 

 

間違えた箇所について。

短文の一つは微妙なニュアンスの理解が求められるもので(といってもそれほど難しい違いではないが)、これは多聴を繰り返せばいつかクリア出来るものと思う。

もう一つは表現を知らずに間違えた問題。今回の問題の中ではこれが一番難しく感じた。

一つ目の長文は一回目で85%くらいの理解度があった。

二回目を聴いたあとでは9割くらいまでになったが、一問間違えたのは完全に注意力不足。

そういった要素を除けば、これくらいの理解度があれば殆ど間違えることはないと思う。 

二つ目の長文の方は個人的に疎い話でもあったこともあり難しく感じた。

一回目では7割程度。二回目を聴くとだいぶ話が分かってきて80%くらいまで伸びた。

一問が微妙だったが、一応全問正解することが出来た。 

 

 

次に筆記について。

まず大問1の長文問題はスラスラ読めて、特に意味の分からない部分は無かった。

回答も分かる問題は一瞬で解けて、8割以上の問題でそれが出来た。見直しもしなかった。

全体として以前より明らかに力がついていることを感じたが、

特に漢字をピンインに直す問題が正解出来たのが嬉しい。

これは今まで苦手だったが、多読を通して音を推測する力がついてきたのだと思う(ネイティブの子供もある程度本を読んだ子であれば分からない単語の読みを推測するのだそう)。

 

次に大問2について。

整序問題は本来は文法や構文の知識を総動員して解くものだと思うが、今回私は感覚で解いた。

要するに聞いたことのある表現、目にしたことのある表現のみ選ぶようにした。

そんななか一問だけ悩む問題があった。

直感で①が正解に見えるが私の拙い文法知識的には③が正解に見えてしまう、そういう問題(で、後者を信じて間違えました笑)。

整序問題については、今後大量の中国語に触れていけば自然と正答率は上がっていくものと思う。

 

残りの語彙問題は知らない表現もあったが、ほとんどのものはおなじみの表現に思えた。

特に、以前は選択肢同士の違いもよく分からなかったのだが今では明確にそれが分かる(少なくとも正解は瞬時に選べる)。

ここ数ヶ月間の量稽古を通してそういうセンスが身についてきたのだろうと思う。

中検一級の語彙問題についても、ネイティブに見せると当たり前のように全問正解してくる。

彼らに言わせれば、「これが正解だからこれが正解、理屈はない」という感覚で選んでいるらしく(当然といえば当然)、上述の見聞きしたことのある表現をただ選んでいるということなのだろう。

その境地に至るまであとどれだけの中国語に触れれば良いのだろうかとも思うが、とりあえず今のやり方を信じてひたすら頑張ろうと思う。

 

 

次にHSKを解きたい(やや疲れたがまだまだ)。

 

 

HSK6級

得点

听力:64/100(短文32/50+長文32/50)

阅读:68/100(语病8/20+語彙10/20+読解50/60)※56分で回答(制限時間は50分)

 

所感

まず听力が全然ダメ。

現時点で最低七割は取りたいと思っていたけど、届かなかった。

聴けているようで聴けていなかったという現実。

あとは二度聴ける中国語検定の方式に慣れすぎていて、一回で理解しようとする姿勢が足りなかった部分はある。

 

ちなみにあとでスクリプトを見てみたが、リスニングに関しては一回しか聴けないという点を差し引いても、HSK6級と中検準一級の難易度はほぼ同等か下手したらHSKの方が難しい(もちろん中検は回により難易度が結構変わるが)。

 

HSKは選択肢がヒントになる一方で、スピードがよりナチュラルに近くて一回しか流されない点が難しい。

今回ひとつ言い訳をするならば途中から完全に集中力が切れていたこと。

多聴では正直あまり集中して聴くことはなかったこともあり。

しかし、本番ではそういう言い訳は通用しないことを肝に銘じ、

自分の実力に真摯に向き合わないといけない。

 

次に阅读について。

语病の問題は難しい。今は解けなくてもいい。

単語は準一級を目指すのであれば確実に得点出来るようにしたいが、まだまだ弱い。

長文は七つある内の最初の四つはちゃんと読めたと思う。

最後の三つの難易度が高く、理解した上で回答出来たとは言いがたい。

ただ長文では8割以上の得点が出来たので今回はここが救いか。

 

 

さて、点数が思いのほか低かったりしたこともあり

やや疲労の色が濃くなりつつあるが、最後の力を振り絞り準一級の問題を解きたい。 

 

 

中検準一級(第100回)

得点

・リスニング:34/100(長文選択25/50+听写9/50)

・筆記:40/56(14/20+14/20+12/16)※20分34秒で回答

 

所感

リスニングでも筆記でも集中力を欠いてしまっていた。

筆記はまだあとで見返すことも可能だが、リスニングは聞き逃したらおしまいなところがあるので致命的だったと思う。

中検に関して言えば、全て長文+最初は選択肢も与えられていないので聴きながら自分で情報を整理していかないといけないことがHSKとはまた違った難しさ。

そして听写もあるのでちゃんと聴けていない部分は減点される。

それでも「実力ではもっと聴けたのでは?」という後悔の残る結果だった。

 

リスニングの文章の難易度自体は、スクリプトを見れば確実に理解出来る程度のもの。 

音のひとつひとつが掴めていないわけでもない。

では何が原因か?

ひと言、音から意味を掴もうとする意識が足りない

そして集中力が足りない

 

これまで多聴に頼り力をつけようとしてきたが、一方で精聴ということをほとんどやってこなかった。

今ようやくそれが出来る段階に突入したのかも知れないし、

もしかすると精聴さえやればまたリスニングでも爆発的に点が伸びるのでは?

という期待もある(だって音自体は聞こえてるんですもの><)。 

精聴をしっかりやれば85~90%弱の理解度まで到達出来る気はしている。

それだけあれば確実に合格ラインを超えることが出来る。 

いまはそれを信じて頑張りたい。 

 

後は語彙が課題。

これは時間をかけていくしかない。

単語帳を使うのも一つの手ではあるが、8月まではとにかく多読をやるつもりでいる。

一度に多くのことは出来ないので、多読と精聴で出会った表現については出来る限り自分のものにするよう努めること

これだけ意識したい。 

 

今回の結果が残念だったので、8月末にも同じように力試しをしたい。

次はHSK6級をやった次の日に中検準一級を解いてみるという形にしたい。

今回のように「集中力が切れて」という言い訳の出来ない状態で。

 

これから何回も準一級メインで過去問を解いていくつもりだが、

今回の点数が自分のワーストとなるようにしたいと思う。 

 

 

 

あれから数日経って

 

――以上が、7月末日に私が書いた内容です。

いまこうやって振り返ると当初の打ちひしがれていた記憶がまだ鮮明に思い出されます。

得意と思っていたリスニングであまり点が取れなかったことが大きいですね。

しかしながら、よく見ると筆記は悪くありません。

HSK阅读の長文読解パートも8割以上取れています。

最近力を入れている多読の成果が出ているようで嬉しい。

 

そして準一級の筆記もなかなかよく出来ています。

中訳和訳は手をつけていませんが、記号問題は現時点では悪くない水準にあると思います。

大問1から3の全てで7割の得点は出来ていますからね。

これが実力とも思いませんが、ぶっつけ本番で解いたにしては決して悪くない。

そしてこれは全て一日で解いてますから、体力的にはちょっと厳しかったですね。

一日で解ききった自分を労ってあげたいです(と思える余裕がようやく出てきました)。

 

 

参考までに例の表で今の実力を見てみましょう。

黄色い星が現在地と思われる地点です。 

例の表/2024年7月末の位置

 

HSK6級は6割で合格ですので今回の得点を見る限りギリギリ合格は出来そうかなという地点にはいそうです。

二級ではそれなりの高得点、準一級には届かないというところを見ても表の上での整合性はあり、実力的にはこの辺りに位置しているのだろうと思います。

 

一年前に学習を開始したころはA2あたりにいたはずですので、

この一年間で長い長い中級砂漠をほぼ走破したことになります。

まだ完全に中級をクリアしたわけではありませんが、

それは準一級を目指す過程で自然に通過出来るのでしょう。 

まずはここまで到達出来で良かったと思います(ブログには書いていないことで中国語を辞めようと思ったことが何回もありました)。 

 

 

最後に準一級について。

やはり現時点では厳しいなと思いつつ、だからといって諦める気にもなれません。

 

そもそも外国語習得には一定の期間がかかるもの。

いくら短期集中で頑張っても脳はそう簡単に変化してくれませんからね。

それゆえ短期間で準一級(C1水準)の中国語力をつけること自体が難しいこと。

他の準一級受験者はきっと何年も中国語を勉強して、留学や駐在経験者も少なくないでしょう。

そんな猛者たちの中にあって、私の中国語に関するバックボーンは薄っぺらいと言うほかありません。

 

だからこそ、少なくとも短期間にかけた時間・こなした量だけは誰にも負けないと思えるくらいの勉強をしないといけませんね。

それくらいしか自分を支えてくれるものはないでしょうから。

今日から気持ちを新たにして頑張ります。 

 

 

長くなりましたが今回はここまで。

それではまた。